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世界の国籍法

世界の国籍法は多く分けて、「血統主義」と「生地主義」の2種類に分かれます。更に血統主義は「父母両系血統主義」と「父系血統主義」の二つに分類されます。父母両系血統主義とは、どちらかの親が日本国籍なら子供も日本国籍だという考えです。1985年国籍法が改定されて以来、日本はこの考えを採用しているようです。

他に、スイス、ノルウェー、スペイン、ギリシャ、フィリピン、中国、トルコ、タイ、韓国なども父母両系血統主義を採用しています。父系血統主義とは、母親の国籍に関係なく、父親が日本国籍なら子供も日本国籍という考えです。1985年までの間は、日本もこの考えでした。

主にエジプト、イラク、マレーシア、サウジアラビア、インドネシア、スリランカ、モロッコ、レバノンなどが父系血統主義を採用しています。

生地主義とは、親の国籍に関係なく、日本で生まれた子供は日本国籍であるという考えです。アメリカなど移民を多く受け入れている国で採用されていることが多いようです。また、条件付きで生地主義を採用している国もあるようです。

配偶者の国による子供の国籍

国籍の違う配偶者とお店を持つのであれば国籍選択制度についても知っておくべきでしょう。国籍選択制度によって、子供は自分で国籍を選択することができますが、では両親の国籍によってどのような選択肢が生まれるのでしょうか。

★ 配偶者の国が父母両系血統主義の場合

外国人の親国籍と日本人国籍の両方が与えられます

★ 配偶者の国が父系優先血統主義の場合

父親がこの国の国籍を持つ場合、父親の国籍と日本国籍の両方が与えられます

★ 母親がこの国の国籍を持つ場合

日本国籍のみが与えられます

★ 条件付きで生地主義の場合

条件をクリアしていれば、生まれた国の国籍と日本国籍の両方が与えられます

★ 生地主義の場合

国の領内域で生まれれば、その国の国籍と日本国籍の両方が与えられます。更に配偶者が血統主義の国の国籍ならば、その国の国籍も与えられることになります。

国籍選択制度

日本人同士の子供は生まれた瞬間から、日本国籍です。外国でも、その地で生まれた子供には自動的にその国の国籍が与えられる場合があります。しかし、日本は二重国籍を認めていないので、どちらかを選択しなければなりません。ただ、生まれたばかりの赤ちゃんが選択などできるはずもないので、親が代わりにすることになります。

しかしそれでは、日本の国籍法第11条日本国民は、自己の志望によって外国の国籍を取得したときは、日本の国籍を失うという規定に反することになります。なぜなら、親が代理で選んだ国籍は、本人の志望によるものではないからです。

このような二重国籍を解消するために、1985年「国籍選択制度」が導入されました。外国で生まれた子供は届け出をすれば、日本国籍をそのまま保持することができるのです。そして、22歳になるまでにどちらの国籍にするか、選択すればよいのです。国籍選択届は、子供が生まれてから3ヶ月以内に、出生届と一緒に「国籍留保届」を在外の日本大使館や領事館に提出することとなっています。

重国籍の子供について

日本人と外国人配偶者の間に生まれた子供は、国籍選択制度によって、一定の期間内に国籍を選択することができます。選択の時が来たとき、日本国籍を離脱することは簡単です。しかし、国籍の選択は国籍の離脱を強制することになりかねません。

そこで、日本では日本国籍を選択し、外国籍を放棄する場合、「国籍選択届」を提出すれば、日本国籍を選択するものとみなしているのです。また、これによって外国籍を喪失することはなく、外国籍離脱のための努力義務を負うのみになります。

日本は重国籍を認めていませんが、日本国籍を選択した場合でも、外国籍離脱の義務はないので、実質的には重国籍維持が可能となるわけです。ただ、国籍留保の届け出をしなかったり、また選択する年齢になっても選択の届け出をしないでいると、日本国籍を失うことになるので注意が必要です。

国籍選択届は、今住んでいる市町村役場か、在外の日本大使館や領事館に提出しますが、本人の署名、捺印があれば代理人による提出でもかまいません。また、手数料はかかりません。

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2015/8/12 更新

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